8月15日早朝6時に、青森のビジネスホテルを出る。
小雨模様のなか青森市から陸奥湾を左に見て下北半島へ入る。
むつはまなすラインの中程、トラックの運ちゃんが利用する朝定食の看板を沢山見る。ちょうど8時ごろどこもトラックが止まっている。そんな1軒に入る。「朝定食1000円」ちょっと高いなあと思いながら注文する。出てきたのは大きな焼きにしん、納豆、卵、のり、漬け物。にしんがでかい。私はにしんが好きだ。私の妻が以前言っていたことがあったのを思い出した。「青森の頃、食卓の魚はいつもにしんだったのよね。いっぱいとれたからたぶん安かったのよ。でも私はにしんが大嫌いだった。」
そこからさらに北上、むつ市で国道が交錯する。どちらからでも下北半島は回れるが、恐山を見て行こうと思い県道4号へ。小雨なので恐山に近付くにしたがってどんどんうすぐらい山の中へ。時々道の分岐のところにお地蔵さんがおいてある、かざぐるまや赤い帽子や服を着せられている。その異様さにちょっとドキッとするようなこともあった。皮のスーツのオートバイが沢山追いこして行く。恐山に着いた。朝からずいぶん大勢の人がいる。みるとオートバイに乗っていたのは女の子だ。気にしてみていると女性の一人旅や女性ふたりずれが多い。若い男はほとんどいない。なんで女の子はこういうところが好きなんだろうか?数年前に流行った「リング」という映画も恐い恐いといいながら見ていたのは女性らしい。我が家でも妻が一番好きだった。私は家族みんなでそのビデオを見たあと、寝てからうなされた。変な夢を見たのだ。そして夜中に大声を出した。こうゆうときはたいがい金縛りになっている時だ。時々ある私の癖で我が家では「オヤジの夜泣き」と笑い者にされている。恐い映画を家族でビデオやTVで見る時「オヤジは見ないほうがいいと思うよ」と言われる。
恐山を後にし、はじめて大平洋に出る。海を右に見ながら大間崎へ。NHKの朝の連ドラでになったまぐろ漁で有名な大間である。さすがに夏休みとあって観光客が来ている。駐車場も呼び込み合戦をしている。当然、無視して先へ進む。また津軽海峡、仏が浦をすぎ、ぐるりと下北半島を回りむつ市に戻った。そしてふたたび大平洋へ。ここからはまた左に海を見ることになる。

雨上がりがは、花がきれいにみえる


恐山は、かざぐるまがあちこちに

カラスがよく似合う